今年もやってくる!
カストルの涙に出会うふたご座流星群の夜。
他の流星群に比べても群を抜いて安定した出現数を誇るこの流星群は、冬の夜空が提供する最も 贅沢なショーの一つ。
夜空に昇り始めた冬の絢爛豪華な星座群に、木星、土星の惑星の輝きが加わり、 さらに流星群が降り注ぐ――。
そんな冬夜空があなたを待っています。
天文研究家・浅田先生による特別な天文講座とともに、ホテルの屋上にある天文台で、 ゆったりと寝転がって
星空を独り占めする――そんな至高の贅沢の時間を当ホテルで過ごしましょう。
流星群が期待できる日というのは、毎年同じ日に決まっています。
それは、流星群の母天体が、流星のもととなるチリなどを残していった軌道と、地球の軌道とが交わる日、
交わる時間という事になるからです。
まさに、このちらしで特別講座のテーマとなっている「地球と彗星の軌道が交差する軌跡の瞬間」
という事です。
ふたご座については 12/14。詳しい時間は、国立天文台などが計算して、今年の極大時間を発表しています。
そして、今年の極大時間は、2026年12月14日 23:00 ということです。
こんな素晴らしいめぐりあわせがあるでしょうか。
2026年のふたご座流星群は、とても条件が良い!と言われています。
流星群の「あたり」「はずれ」の要素をそれぞれの視点で解説していきましょう。

1.ダストトレイル(チリの密度)
ふたご座流星群の母天体である小惑星ファエトンが残したチリの帯は、しし座流星群のように
「特定の年だけ爆発的に流れる」タイプではなく、非常に均一で濃いチリの帯が地球の軌道を
覆っていると考えられています。これが、「ふたご座は決して裏切らない」と言われる所以です。
熟成された安定したチリの帯を突っ切るため、チリの遭遇数(流星の元の数)は、今年も間違い
なく多くを期待できます。
2.極大時刻(ピークの時間)が深夜の始まりにあたること
ピーク時間がまさに日本の深い夜の始まりの時刻に一致しています。
そもそも、軌道と軌道が交差する時間のピークは、夜ではなくて昼間になることだって考えられます。
昨年の極大時間は、17:00でしたが、もっと昼間になることもあります。
そのように真っ昼間にピークの時間が訪れては、ピークの前後半日くらいは同様に期待できると言えども、
どこか期待感の不完全燃焼気味は否めません。そこへ行くと、まさに今年のふたご座流星群は、
23:00を極大時間としており、してやったりの気持ちですね。
3.放射点がふたご座にある。
これは、今年に限ったことではありませんが、流星群を見る時に、放射点がどこにあるかは大きいです。
できれば、深夜にできるだけ長く放射点を眺めることができるのが理想です。そういう意味で、
ふたご座は、まさに冬を代表する星座。ふたご座流星群は数ある流星群の中でも、特別な存在なのです。
4.当夜の月齢
その空に月があるかないかも大きいです。
夜半にはすぐに姿を消す、月齢の若い月なら影響は少ないのです。
夜半過ぎの遅い時間にやっとか顔を出す月齢の高い月もまあ、許容範囲。
しかし、満月などと重なっては、「最悪!」と言わざるを得ません。
満月は、星と共に行動する。ので、言ってみれば、一晩中、付きまとわれるようなものです。
月の明かりと言うものはすごい威力で、月の明かりで、人影ができます。
明るい空では、流星の数も半減すると言うものです。
勿論、月の観察もおもしろいですが、流星群の夜だけは、月にお出ましされたくないですね。
さて、2026/12/14 の月齢はというと、月齢5.5.この月は昼間の10時半ごろ空に現れ、21時頃沈みます。
21時に沈むのであれば、23時の極大時は、月はないという事で、これは素晴らしい。
この月は三日月より太った月ですが上弦までも行かないスリムな月なので、21時までの時間も
たいしてその明かりが気になることはないでしょう。
5.当日の天気
このように、いかに今年の12/14は条件がよいかを語ってきましたが、最後に、我々の前に立ちはだかる
大物は「お天気」です。こればかりはどうしようもないですね。
現代の科学技術で、必要な時に雨を降らせる、降らせない、としたことができたらな、と思うのですが。
しかし、考えようによっては、こんな困難?もあればこそ、素晴らしい流星群に出会えた時の感動もある、
と言うものです。
ところで、世の中では、七夕の日の晴天率というものをよくやっているので、あやかって、
流星の日の晴天率というものを調べてみました。
8/12のペルセウスと12/14のふたご座についてです。
やはり、夏より冬のほうがはるかに晴天率はよいようです。
8/12の伊良湖での晴天率は、過去7年で43%。ここ2年は台風などで2年敗退してます。
今年の夏から秋にかけては、雨、雨、雨が続き、そもそもひどいものでした。現在進行形。
観望会も相当に中止となりましたし、9月に関しては1回も観望会を実施できませんでした。
過去7年間の12/14の晴天率はどうかというと、晴天率83%。
冬という季節がら、もっと高くてもいいように思いますが、あまり贅沢は言えません。
私としては、2022年の12/14の夜が忘れられません。降るような流星の夜でした。
そして思います。またそろそろ、あんな12/14がやってきてもいい頃合いだな、と。
≪ふたご座流星群の特徴≫
この流星群の特徴は、夏のペルセウス流星群の派手さとは違う、暖かで優しい輝きです。
まるで涙がトロリと落ちるように流れるその様子は、放射点が双子座のα星「カストル」 の近くにあることから、
**「カストルの涙」**と私は命名しました。 この夜、いくつもの「カストルの涙」があなたを幻想的な
ファンタジーの世界へ誘うでしょう。 一昨年は、満月に近く、条件は良くなかったのですが、それでも、
大きな火球のような流星も 見られました。
今年も、さらなる期待に胸がはずみます。 ともかくあとはお天気になることを祈るばかりですね。
色々な巡り合わせが吉と出て、クリスマスの前、心に残る一夜となりますように。
K・H@伊良湖天文クラブ
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