久しぶりに尾をひいた箒星(ほうきぼし)が見られる!と天文ファンの期待を集めたZTF彗星は、まさしく彗星のごとく(当たり前だ!)地球の冬の夜空にやってきて、彗星のごとく(当たり前)冬の夜空を突き抜けていきました。

ZTF彗星の軌道傾角は110度ほどであり、地球の公転軌道面に対して垂直に近い軌道を描くため、また、双曲線軌道を描くため、「オールトの雲からの旅人」とも言われ、彗星はみられても、その尾はあまり顕著には観察できませんでした。そして、この彗星はおそらく二度とこの太陽系にはもどらないだろうといわれています。この1月、2月と我々の心をわくわくとさせてくれたZTF彗星にエールを送ろう。

写真は、2023.02.15に、ホテル屋上にて撮影したものです。凍てついた冬の星空は最高でしたが、いかんせん、ものすごい強風のなかでの撮影となり、写真の出来はいまひとつですが、ZTF彗星との一期一会の思い出です。

1枚目、浅田先生より。彗星とアルデバラン。2枚目は、彗星のみです。