特別な夜を、特別な場所で。「カストルの涙」に出会う! そんなロマンに富んだイベントを御用意しました。 今年も、三大流星群の王者として知られる**「ふたご座流星群」**の季節が巡ってきました。 他の流星群に比べても群を抜いて安定した出現数を誇るこの流星群は、冬の夜空が提供する最も 贅沢なショーの一つです。 すでに夜空に昇り始めた冬の絢爛豪華な星座群に、木星、土星の惑星の輝きが加わり、 さらに流星群が降り注ぐ――。12月13日には、このうえなく贅沢な12月の冬の夜空があなたを待っています。 天文研究家・浅田先生による特別な天文講座とともに、ホテルの屋上にある天文台で、 ゆったりと寝転がって星空を独り占めする――そんな至高の贅沢の時間を当ホテルで過ごしましょう。 【イベントご案内PDFはこちら】 浅田先生の人気の講座タイトルは**「彗星と流星の深ーい関係」** 流星群て何?を理解する、いろはのい のとてもわかり易ーい講座です。 ≪まずは、流星って何?≫ 流星とはいわゆる流れ星。 天空のある一点で生じた光が一定の距離を移動して、消滅する現象。 これは宇宙空間に存在する流星物質(チリ)が地球の大気に衝突、突入した際に発光したものです。 流星物質、即ちチリは、宇宙空間のどこにもあり、0.1mm以下のごく小さいものから、 数センチ以上の小石のようなものまであります。これが超猛スピードで地球の大気とぶつかり、 大気の分子と衝突してプラズマ化する。その結果、我々の目には光の軌跡となります。 元の流星物質が大きい場合は、隕石として地球に突入します。 宇宙空間には、こうしたチリがまんべんなく存在しているので、流星(流れ星)は、 いつでも出会うことができます。たとえば、伊良湖ホテル&リゾートの屋上で観望会を行っていると、 一回に1個程度の流星にはいつでも出会います。 そして、この、特にその出所のはっきりしない、当たり前の流星は「散在流星」と呼ばれます。 ≪彗星って何?流星群で何?≫ さて、散財流星がでてきたら、今度は、その反対、ちょっといわくつきの流星のお話です。 つまり、宇宙空間には、流星物質であるチリがぎっしりと集まっているところがあります。 なぜ集まっているのか?そこは、はるか太陽系の果てからやってきた旅人、*彗星*が とおってきた道だから。そのぎっしりとつまったチリは彗星が残した “置き土産” なのです。 流星群は宇宙の特定の場所のチリが集積している場所を地球が通過することで起こります。 そのチリの生みの親こそ、太陽系を回る「彗星」**です。彗星は、氷や雪、チリがゴテゴテに固まった**「汚れた雪だるま」のような天体です。 それが太陽に近づくと、氷が溶けてガスやチリを撒き散らします。このチリの通り道が 「ダストトレイル」と呼ばれ、地球がここを横切るたびに、無数のチリが地球の大気に 超高速で突入し、プラズマ化して光の筋となります。これが流星群の正体です。 ふたご座流星群の母天体は、かつて彗星だった小惑星ファエトン。 太陽系の壮大なドラマが、この流星の輝きに凝縮されているのです。 ≪ふたご座流星群の特徴≫ この流星群の特徴は、夏のペルセウス流星群の派手さとは違う、暖かで優しい輝きです。 まるで涙がトロリと落ちるように流れるその様子は、放射点が双子座のα星「カストル」 の近くにあることから、**「カストルの涙」**と私は命名しました。 この夜、いくつもの「カストルの涙」があなたを幻想的なファンタジーの世界へ誘うでしょう。 ≪今年のふたご座流星群のコンディションは?≫ 極大: 12月14日 17時 月齢: 12/14は月齢23.2 (下弦の月よりさらに細い月です。日付が変わったころにようよう空に現れる月なので、 月明りの影響はほぼないでしょう。) 昨年は、満月に近く、条件は良くなかったのですが、それでも、大きな火球のような流星が 見られました。今年も、さらなる期待に胸がはずみます。 ともかくあとはお天気になることを祈るばかりですね。 色々な巡り合わせが吉と出て、クリスマスの前、心に残る一夜となりますように。
