10月11月の観望会は、チラシのようになります。日程表はこちらを参考にしてください。 
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9月ももう終わろうとしているのに、相変わらず気温は高く、皆、真夏と変わらぬ格好で街を歩いています。
しかしどうでしょう。昼と夜の長さが同じになる秋分の日も過ぎて、驚くほど日は短くなってきています。
季節は確実に前へ進んでいます。

星空はというと、秋の星空の代表「秋の四辺形」が東の空から登ってきています。秋の四辺形とは、
ペガスス座の馬の胴体部分を形作る4つの星のこと。二等星と三等星で、すべて一等星の夏の大三角に
明るさは及びませんが、アンドロメダへと続く星の並びは、秋の星座がおよそ神話の登場物という
ギリシャ神話の世界へ私たちを誘ってくれます。そして、アンドロメダと言えば、銀河ですね。
日本から見ることのできる最大の銀河、アンドロメダ銀河が秋の訪れとともに、やってきました。
土星は、2025年の「土星の環の消失」に向けて、今、輪がとても薄い状態です。これから、消失に向けて
どのように環が変化していくのか観察してみましょう。
また、今話題となっている大彗星、紫金山・アトラス彗星が、10月の中旬から日没後の西の空で見ることが
出来そうです。双眼鏡でその彗星の尾を確認できたらいいですね。

さて、今年の9月17日は旧暦の8月15日にあたり、中秋の名月として、全国的にお天気にも恵まれ、
私たちはこの月の月をお月見をして愛でてきました。「芋名月」とも呼ばれます。
そして、その次の旧暦9月13日の月を「後の月」と呼び、やはり、お月見をする習慣があります。
今年は10月15日が当たります。満月の二日まえの月で、これからまだ満ちていくことから、
希望の月とも呼ばれ、また、十三夜の月が栗の形に似ていることから、そして栗のおいしい時期
でもあることから、「栗名月」とも呼ばれます。
中秋の名月は、中国から入った文化ですが、この「後の月」は、日本独自の文化で、平安時代の
寛平法王(宇田天皇の引退後の名)が、月見の宴を開き、十三夜の月を称賛したことが始まりと
伝えられています。完全なる満月ではなく、これから満ちていく、少し不完全なもの、奥ゆかしいものに
美をみいだす、いかにも日本的な趣向であると思います。

秋は秋で星空の話題が満載です。ぜひ、伊良湖ホテル&リゾートの天文台で、秋の虫の音を聞きながら、
いろいろなものを観察しましょう。

伊良湖天文クラブ  菱田恭子

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