やさしい科学的天文講座
2024年度カリキュラム全4回のご案内
「恒ならざる星 変光星」
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第1回 レジュメ : 変光星のいろいろ
第2回 レジュメ : 変光星のしくみ1:脈動型
第3回 レジュメ : 変光星のしくみ2:非脈動型
第4回 レジュメ : 観測手段としての変光星

今年で5年目を迎えます「やさしい科学的天文講座」。
今年度は、かねてよりご要望のあったテーマ「変光星」を取り上げます。
恒星は恒星でも、その恒星の”恒ならざる”ところに注目です。
2回程度の内容かと思いましたが、伊藤先生は1年4回かけて変光星について講義下さるとのこと
で、どんなお話を聞かせていただけるかといまからワクワクです。

さて、少しこの変光星の周辺知識をひも解いてみました。

気付き1。変光星は英語では「variable star」
     一瞬 人生いろいろ、人もいろいろ 星もいろいろ と訳してしまうところでした。
     いや、それは「various」かと気がつき、いまさらながらの自身の英語力のなさを痛感す
     るのでした。 ”変化する星” という意味ですね。

気付き2。変光星総合カタログ(General Catalogue of Variable Stars、GCVS )なるものがあった。
     NGCカタログなるものもあるので、これは当然かとも思いますが、その数に驚きました。
   NGCが7840であるのに対して、GCVS のほうは48000個程度が登録されているらしい。
勿論、恒星そのものは無限大といってもいいほどの数でしょうから、変光星がそれだけ
     登録されていても驚きはしないでしょうが、その数相当に多いのですね。

さて、次に変光星の発見の歴史を見てみましょう。

そもそもは、古代の超新星に始まるようです。
激しく変化する星の様子や明るさで、超新星は変光星の際たるものとも言えそうです。
しかし、現在は超新星はGCVSには登録されていませんが、GCVSの変光星分類には超新星が残っている
ようで、このあたりのこと、また先生に教えていただきましょう。

≪くじら座「ミラ」の発見 ≫ 
変光星が最初に発見されたのは、1596年ドイツのファブリチウスがくじら座のοオミクロン星
「ミラ」(ラテン語で”びっくり”の意味)を発見したことに始まります。
一度2等級まで増光し、その後減光。そして完全にみえなくなったと言います。が、13年後、再び
同じ位置でこの星をみつけて驚きます。しかし、ファブリチウスは再び姿を現したこの星を新星と
考えたようで、ひとつの星が明るくなったり暗くなったりするそのメカニズムにせまることはできませんでした。
1631年シッカルトがこの星をみつけ記録に残しますが、ここでもこの星の特性の解明には及びませんでした。
1638年 オランダのホルワルダ  彼はようやく一つの星が暗くなり見えなくなるが再び増光すると
いう特性を見出し、つまり明るさの変化する星と考えました。

この様にして、現代では、変光星ミラは、変光という特異な性格をもった恒星として位置づけられ、
星が膨張と収縮を繰り返すことにより星の形状が変化し明るさが変化する「脈動変光星」の分類に入り、
約332日の周期で約2等から10等の間を変光している。と認識されてます。

始めて認識されたのは変光星の中でも脈動変光星っだったのですね。

≪ペルセウス座「アルゴル」の発見≫

では、食変光星の発見の歴史はどのようだったのでしょう。
1667年、イタリアのジュミニアーノ・モンタナーリがアルゴル(アラビア語で悪魔という意味)の
変光を発見。しかし、ここでも、そのメカニズムが解明されたのは、1782年にジョン・グッドリック
(当時、17歳の少年)によります。彼は観測の結果、アルゴルの変光は2日と21時間の周期性があること、
その原因として周期的に食による可能性を提唱しました。このような功績により、一般的にはアルゴルの
変更周期の発見者はグッドリックとされています。
現代では、アルゴルは周期2日20時間49分で明るさが変わる「食変光星」(二つ以上の星がお互いに
影響を及ぼし合って回っているために、片方の星がもう片方の星の前を通過するときに明るさが変わる)
に分類されています。
だがしかし、実は古代エジプト人はすでに、アルゴルが正確な周期のもとに変光していることを理解していた
ことをうかがい知る論文が発表されています。古代の人々の見識の高さには想像を絶するものがあります。
しかし、まあ、現代の科学の理解に結び付く発見として、グッドリックが食変光星の最初の発見者ということに
なるのでしょう。

このミラに代表される「脈動変光星」、アルゴルに代表される「食変光星」の他にも、星全体が爆発するもの、
星の表面で爆発の起こるもの、星の周りの様々な現象によって明るさが変わるものなど、色々な種類があるようです。

この1年はこの変光星について体系的に理解を深めることが出来そうです。

やさしい科学的天文講座 2024年度カリキュラム
テーマ:「恒ならざる星 変光星」 全4回
日程:
1.変光星のいろいろ         2024/05/19 (日)    14:00~16:00
2.変光星のしくみ1:脈動型     2024/07/06 (土)    14:00~16:00
3.変光星のしくみ2:非脈動型    2024/10/14 (月・祝)  14:00~16:00
4.観測手段としての変光星      2025/01/26 (日)    14:00~15:30

場所: 伊良湖ホテル&リゾート セミナールーム、及びZOOM参加
人数: ホテル参加20名、ZOOMは制限なし
講師: 三重大学教育学部教授 伊藤信成(銀河天文学)
座談会と費用:講座終了後、ホテルでは、先生を囲んで座談会を行います。
      (座談会参加者の方のみ座談会用のティー代金として2200円をいただいております。) 
      また、天候さえよければ観望会も実施します。

講座のお申し込み先、連絡先
伊良湖ホテル&リゾート天文クラブ info@iragotenmon.club
伊良湖ホテル&リゾート 0531-34-2325
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第1回 変光星の色々

参加 Zoom ミーティング  下記からアクセスしてください。
https://mie-u-ac-jp.zoom.us/j/86035222385?pwd=SlJaZUdOSzdOb2ZLQTJ0akhXNW0rUT09

ミーティング ID: 860 3522 2385
パスコード: Astro2024a