4月5月の観望会は、チラシのようになります。日程表はこちらを参考にしてく
ださい。ご案内用PDFファイル

冷たい空気の中で見上げた華々しい冬の星座たちは、西へ傾き、春の星座が東の
空へ立ちあがってきました。と言っても、明るい星が少なくて、なんとなく寂し
いけど、この穏やかに柔らかい空気の中に存在する星、空気こそが春の夜空と感
じます。
そして、春の星座は動物のオンパレード。かに座、しし座、うみへび座とギリ
シャ神話に出てくるヘラクレスの12の難行に出てくる動物たちの世界がひろがり
ます。また、北の空に目をやると、空を駆け昇る北斗七星(おおぐま座の一部)
の柄の部分のカーブをそのまま伸ばしたところに、全天で4番目に明るいうしか
い座のアークトゥールス、さらに伸ばすと、白色の真珠とも称えられるおとめ座
のスピカ、更に伸ばすとからす座に行きつきます。からす座のこの四辺形、とて
もカラスの姿は想像できないけど、なんとなく愛嬌のある四辺形です。

また、惑星は、というと、今、金星が夕方の空に見頃を迎えています。
「明けの明星、宵の明星」と呼ばれる金星は、地球から見て常に太陽のそばにあ
るので、明け方か夕方の空にしか見ることはできませんが、その金星が今、ぐい
ぐいと高度をあげています。もっとも高くなるのが5月上旬ごろで30度以上の高
さ(げんこつ1個が約10度)になり、22時を過ぎてもまだ地平線上にあります。
これは、観望会で金星を観察できるまたとない機会です。
金星は月のように大きく満ち欠けして見え、その周期は約1年7カ月です。また、
月とは異なり、みかけの直径が大きく変化します。形や大きさの変化は肉眼では
見られませんが、双眼鏡や望遠鏡で、その様子をぜひ一緒に観察しましょう。

観望会のお申込みはこちらからどうぞ。