6月7月の観望会の日程をお知らせします。ご案内用PDFファイル

6月の星空は、なんといっても、金色ともオレンジ色とも称されるうしかい座の
アークトゥールスが天頂付近にひときわ美しい光を放っています。全天21ある
1等星の中で4番目に明るく、光度も実は1等星よりも明るい0等星となるの
で、その存在感はひときわ目立ちますね。アークトゥールスは「熊の番人」とい
う意味です。そしてこの星の所属するうしかい座はいかつい男の姿をしていて、
実は天を支える巨人アトラスの姿と言われています。が、その中心となる星は
「熊の番人」。ではなぜ、この星座は、くまおい座と命名されなくて、うしかい
座となったのでしょう。そのあたりのことはわかってはいません。

星々は北極星を中心にぐるぐる回っています。うしかい座もおおぐまのあとを付
いて回っているように動きます。しかし、どれだけおいかけても、ついに追いつ
くことはありません。さそり座とオリオン座がついに同じ空で遭遇することがな
いように、それは悠久の天空をめぐりめぐる星たちの暖かい営みのようですね。

また、織姫星と彦星の七夕伝説の時期を迎えると、南の空のさそり座から立ち上
り、夏の大三角の間をとおり、さらに北のカシオペアへと続く天の川に出会える
かも。さあ、天の川の季節が始まります。

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