12月26日は、日本では部分日食の予定で、各地で観測会が準備されていました。残念ながら多くの地域で曇りのため中止を余儀なくされました。その時間、グアムは金環日食が晴天の空で観測されていました。よかったですね、グアムの皆さん、そして浅田先生。写真は浅田先生に送っていただいたものです。
12月27日金曜日に、伊良湖ホテル天文台で観測しようと勇んで出かけましたが、あいにくの強風。人が飛ばされそうなほどの強風で、天文台のスライドルーフを開けるのが怖くて、観測は諦めました。ニッシンドームの浅野さんによれば20mくらいの風なら大丈夫だろうとのことですが、入り口のドアの開け閉めも一人ではままならないほどの強風に怖気づいて観測はやめました。小さい天体望遠鏡で少し観測して終わりにしました。
自動導入のない小さな天体望遠鏡で、真上を見るのは大変難しいですね。寝転がって観測できるように用意しておかないといけなさそうです。

ところで、金環日食は、annular solar eclipsで、annularはラテン語のannulus環なので金環日食はいい翻訳だと思います。(たぶん翻訳だと思います)

一方、皆既日食は、total solar eclipsで、totalがfullでも、completeでも、perfectでもよさそう。でも、日本語の皆既が気になる。調べると既はもともと「尽きる」を意味する漢字とのこと、よって太陽のすべてが隠されて尽きたということになるようです。漢字の意味からして、皆既日食は中国発の言葉のように感じます。Wikiに「中国においては1994年に存在が確認された「上博楚簡」と呼ばれる竹簡の中に『競建内之』と称される物があり、斉の桓公が皆既日食を恐れて鮑叔の諫言を聞いたという故事が載せられている。」ともありますので、古代中国語でしょうか。もし翻訳だとすれば、よほど漢語と日本語に造詣の深い天文学者が翻訳したのでしょうね。

日食の今後の予定は、2030/6/1に北海道で金環日食、2035/9/2に本州で皆既日食、2041/10/25に本州で金環日食。とんでもない先の話ですね。

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