12月1月の観望会は、チラシのようになります。日程表はこちらを参考にしてください。 
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長い夏が終わり、やっと秋かと思っていたら、はやくも肌寒いような季節となりました。
それでも、夜になると、冬の豪華な星座たちを眺めることができる季節でもあり、さあ、これからは、
冬の星座たちのお出ましだ、とわくわくした気分にもなります。 そして、なんといっても、土星と木星という二つの大きな惑星が、大変見頃な旬な季節を迎えている
ことが注目です。 土星は2024/9/8、木星は2024/12/8に衝を迎えました。 《衝》とは、正確に言うと、太陽と外惑星との地心視黄経の差が180°となる瞬間をいいます。 わかり易く言うと、地球からみて、惑星が太陽と反対側にくることを言います。 あるいは、惑星の満月状態とでもいいましょうか。とにかく、その惑星が、太陽の光を真正面から
ふんだんに受け、その惑星がもっとも見やすい状態になることといえると思います。 今、人気の惑星、土星と木星がほぼその状態ですから、ぜひ、この目で、その土星の環や、
木星の縞模様やガリレオ衛星をしっかりと観察し、できればコリメート撮影
(接眼レンズにカメラのレンズを合わせて撮影する方法)で、その惑星の姿を写真に残し、
周りにみせびらかしたいところですね。 また、土星は、15年に一度訪れる土星の環の消失(みえなくなることで、輪が実際になくなる
わけではありません。)に向けて、輪の厚みが本当に薄くなりました。
まるで、串にさしたおだんごのようにも見えます。そのあたりもしっかりと観察したいところです。 さて、星座の様子はというと、春からずっと夜空に鎮座し、楽しませてくれた「夏の大三角」は
すっかり西へ傾き、まさに沈まんとしています。 また、天頂から西の空へかけて「秋の四辺形」が存在し、天馬ペガススは西の空に駆けています。
さらに東の空へ目をやると、カペラ、アルデバランと続く冬のダイヤモンドを形作る1等星たちが
次々に登ってきています。
この3つの季節を代表する星の並びを一つの空で観賞できる贅沢な夜空を観賞しましょう。
まずは、夏の大三角。白鳥はまさに西の空へくちばしから落ち込むような姿で、それはまるで十字架のよう。 12月とういう季節も相まって、これを「北十字」と呼んでいます。
秋の四辺形を形作る1点、アルフェラッツは「馬のへそ」という意味ですが、所属としては、
アンドロメダ座です。秋の夜空の象徴、アンドロメダ銀河も、250万光年という悠久の彼方から 宇宙のロマンを伝えてくれます。 また、冬のダイヤモンドとは、オリオン座のベテルギウスを中心に、リゲル、アルデバラン、
カペラ、ポルックス、プロキオン、シリウスというそうそうたる一等星6つが6角形を形作るその様子を
呼んでいますが、まるで宝石箱のよう。 さらに、北緯37度までの地域では、りゅうこつ座のカノープスまでもが、このあたりの空に見ることができます。 カノープスは除夜の鐘が鳴る頃、南の地平線すれすれに見ることができ、勿論、伊良湖では観察可能です。 中国では長寿の星と言われるありがたい星、カノープスを見ることに挑戦しましょう。

伊良湖天文クラブ  菱田恭子

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