8月12日、天文講座と豪華なフレンチディナー、ジャズセッション、そして、流星観賞と、
そんな贅沢な企画を用意しました。

イベントご紹介PDFはこちら。

天文講座:天文研究家 浅田先生の「大彗星現れる!紫金山・アトラス彗星の謎」。

2024.03.29 by ASADA
ホテル屋上天文台にて撮影

今年秋には、肉眼でもみられると予想される大彗星が久々にやってきます。
そもそも、流星群とは彗星の置き土産のようなものだったけ。
彗星って何?流星群って何? そんなお話も交え、このオールトの雲という宇宙の果てからやっ
て来たとされるこの大彗星が、今、どのように宇宙を旅し、太陽に回帰しようとしているのか。
いつ、どこでみたら、このほうき星をみられるのか? そんなお話を聞きます。
ちなみに、この彗星の写真は、今年春にやってきたポン・ブルックス彗星。
紫金山・アトラス彗星が、予想通りに回帰したら、もっともっとすごい箒星を肉眼でみられる、と言われています。

フレンチディナー:
当ホテルのシェフ鈴木が宇宙をイメージし吟味の上にお届けする特別ディナー「Espace 宇宙」。
豊富な海の幸とステーキがどのように星の世界の幻想をかきたててくれるお料理に変身するのか? 楽しみですね。

ちなみに、この写真は昨年のお料理。まるで太陽とそのまわりを取り囲む 惑星、小惑星を形作っているよう。

Espace 宇宙

「流星の夜」コンサート:
ジャズのセッションによる月や星をイメージしたおなじみのジャズの名曲を聴きます。
毎年行っている「流星の夜」コンサートですが、今年はジャズの世界で活躍する、
森谷ワカさんと出宮寛之さんが出演します。ワカさんの魅惑的なハスキーボイスで奏でられる星や月の世界。
宇宙の世界には、どこか無機的で、どこかやさし気で、どこかやるせないジャズの音楽がよく似合います。

そして最後は流星の鑑賞
毎年、同じ日にやってきて安定した流星を鑑賞できるペルセウス座流星群ですが、実は、その年
ならではの条件もあります。まずは、お天気にめぐまれること、は当然ですが、月が出現してい
る時間との関係が大きいです。できれば、月のない新月の夜などが望ましいです。今年は極大日
の12日の月は月齢8という事で、ほぼ半月(上弦)の月です。これは、ほぼ正午ごろ空に昇り、
22時過ぎに西の空へ沈みます。ですから、流星群の極大時刻23時頃はもう月のない充分暗い夜空
となり、それ以後は月のない暗い空で、流星を満喫できるかと思います。

更に、ちょうどこの時期には、昨秋以後、夜空に見ることができなかった土星が、再び深夜の時間に
出現し、見ることができます。来年の「土星の環の消失」に向け、環は本当に薄い様子になって
きています。確認しておきましょう。

とまあ、こんな企画です。

普段でも、伊良湖で星を眺めていると運が良ければ一晩で一つくらいは、流れ星に出会ったりします。
勿論、その瞬間に願い事を唱えるだけの余裕はありませんが、ただ「見た」というワクワク感、
ちょっとした興奮、これは得難いものです。それは、流星に出会うという期待もなく、ただ無心に
天体を追いかけているときにそんな経験はするのですが、でも、あの「幸せ感」はいったい何なので
しょうね。普段の生活の中で、これほど、ふいに自分の心をかきたててくれるもの、、、なかなか
ないです。
確実に普段より流星の出現数が多く、集中的に出現する、そんな流星群の夜は、伊良湖のホテルの屋上で、
シートの上に寝転がって、まったりと無心に夜空を眺めましょう。その夜だけのワクワク感に浸るため。

流星群の夜
by asada